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浅草映画、傑作三選ロードショー

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浅草が舞台の映画たち

浅草は昭和レトロな街並みが色濃く残る、フォトジェニックな街ですね。その街並みの趣深さから、映画の撮影で使われることも多いんです。
写真やガイドブックを読んでから観光に向かうのも良いですが、実際に浅草で撮られている映画を見てから行くと浅草散策がグンと楽しくなりますよ!
数ある作品の中でもオススメ三作をご紹介します。

『菊次郎の夏』(1999)

~あらすじ~
夏休み、浅草の祖母の家で一人ぼっちの小学三年生の正男は、遠く離れて暮らしているという母親に会うために、お小遣いを持って家を飛び出す。それを知って心配した近所のおばさんは、自分の旦那でチンピラ中年、菊次郎(北野武)を正男に同行させて豊橋の母親のもとへと旅に出る…。

監督はコメディアンとしても有名な北野武です。あの久石譲の超名曲、『Summer』がメインテーマとして使われている映画です。
『Summer』は聞いたことあっても『菊次郎の夏』は知らなかった、という人多いのではないでしょうか。私も曲ばっかり有名だけど映画はどうなの?くらいの気持ちでの鑑賞でした。

ところがこの映画、全く曲負けしていません。めっちゃくちゃに面白いのです。
チンピラのおじさんと小学生の少年というちぐはぐな二人が、旅の中で絆を深めていく過程が笑えて泣ける傑作です。
約二時間の作品なのですが終盤はもう終わってしまうのか、この調子であと三時間くらいこの二人を見ていたい…と思ってしまうほどに良い映画でした。

この作品は、菊次郎と正男の旅の道中での出来事や出会いを映画にした、いわゆるロードムービーというジャンルです。
北野武監督は『ソナチネ』や『アウトレイジ』など、ほとんどの作品に過激なバイオレンス描写があることが特徴です。しかし、この『菊次郎の夏』ではバイオレンス描写はほとんどありません。
旅の途中で出会う人たちは少しずれてはいるものの皆温かく良い人たちで、作品全体が多幸感に溢れています。作中で必ず人が死ぬと言ってもいい北野映画の中で『菊次郎の夏』は異質な一本です。
もし北野映画に興味がある人は、まずはこの作品から入ることをオススメします。

菊次郎と正男の旅は二人の住む町、浅草ではじまり浅草で終わります。
細かく言えば正男が墨田区にある桜橋を走って渡るシーンが映画の最初と最後に使われています。他にも浅草寺やひさご商店街、仲見世通りなどが主張することなくチラリチラリと切り取られていて見ていてとても楽しいです。
見た後は浅草に行きたくなります。

『異人たちとの夏』(1988)

~あらすじ~
シナリオライターの原田は妻子と別れ、マンションに一人暮らしの四十歳独身男。
ある日原田は幼い頃に住んでいた浅草で、彼が12歳のときに交通事故死した両親に出会う。原田は早くに死に別れた両親が懐かしく、少年だった頃のように両親の元へ通い出す。
同じマンションに住む桂という女性にも原田は出会う。不思議な女性だと感じながら彼女と愛し合うようになる。
しかし二つの出会いと共に、原田の身体はみるみる衰弱していく…。
浅草 すき焼きの名店「今半」

『時をかける少女』、『転校生』で有名な大林宣彦監督の作品です。
この作品のジャンルは一言でいうと、ヒューマンSFミステリーホラーです、ややこしいですがこうとしか言いようがありません!
仕事帰りに浅草に立ち寄ってみると死んだはずの両親に、今はもうないはずの昔住んでいた木造アパートで出会う、というなんだかファンタジックな内容ですね。
ともすれば陳腐なシチュエーションになりかねないこのストーリーを、ノスタルジックな下町浅草の風景をはさむことで本当に過去にタイムスリップしたかのような説得力を画面に持たせています。

赤を基調とした画面に映される浅草寺や花やしきが、より一層この作品の幻想的なムードを高めていきます。
大林宣彦監督は合成技術などを駆使した実験的な映像表現が特徴です。『異人たちとの夏』でも多作品に比べ抑え目ではあるものの大林ワールド全開な映像演出が、この作品を唯一無二のものに昇華させています。

後半、両親と主人公がすき焼きを食べる感動的なシーンは、浅草に今もあるすき焼きの名店「今半 別館」で撮影されています。他にもとにかく浅草が全面的に映されている映画なので観光前の予習としてみるのに良いかもしれません。
前半はやや退屈に感じる方もいるかもしれませんが絶対に最後まで見て下さいね!もう一度見直したくなると思います。見てのお楽しみです。

『転々』(2007)

~あらすじ~
大学8年生の竹村文哉(オダギリジョー)。借金を抱えており返済の当ても無い彼に、借金取りの福原(三浦友和)が、「借金をチャラにする代わりに自分の東京散歩に付き合って欲しい。」と持ち掛ける。更に、その報酬として100万円を貰えると言われ、胡散臭さを感じながらも福原の提案を受け入れ、2人の散歩が始まる…。

最後に紹介するのは三木聡監督の作品です。テレビドラマ『時効警察』シリーズでもおなじみのオダギリジョーを主演に構え、三木監督独特のゆる~い雰囲気がなんとも心地よい良作になっています。
ジャンルはロードムービー…というほどの大それたものではなく、言うなれば散歩ムービーです。
ダメ学生オダギリジョーと謎のおやじ三浦友和が東京中を歩き回ります。なんだか『菊次郎の夏』と感じが似ていますが『転々』にしかない最大の魅力は、東京の映し方です。

彼らが向かう場所は東京内といっても吉祥寺、阿佐ヶ谷、早稲田、上野、浅草、霞が関…などなど多岐にわたります。
東京は少し歩くだけで町の雰囲気ががらりと変わるので散歩をしていて本当に楽しいのです。この映画では「東京という都市の面白さ」を存分に見ることができます。
三木監督はきっと実際に散歩が好きなんだなと思わせる東京のニッチな部分にスポットを当てた各シーンが素晴らしいです。

浅草は、物語の終盤で花やしきでオダギリジョーと三浦友和がジェットコースターを乗るシーンで使われています。
ずっと歩き回っていた二人が一緒にジェットコースターに乗るという、一見楽しそうなのに物語の終わりを感じさせる物悲しく印象的なシーンになっています。

大きな起伏があるストーリーではないですが、東京が魅力的に撮られている良い作品です。
私は4回ほど見ましたがまだ見れます!上野~浅草を映画と同じルートで散歩すると一日楽しめそうです。

ちなみに…

浅草が舞台の映画は数あれど、屋形船が出てくる映画は実はあまりありません。
今回探してようやく一本見つけた映画が『東京上空いらっしゃいませ』(1990)という相米慎二監督のSFラブコメディです。
屋形船の屋根の上で牧瀬里穂演じる主人公と中井貴一が語り合う非日常なシーンが印象的です。劇中全体に漂うバブリーな空気がとっても楽しい映画ですよ。
ただTSUTAYAではVHSのみのレンタルになるため、お家にVHSプレーヤーがある方は是非見てみて下さい!

いかがでしょうか。
他にも浅草で撮影されている作品はたくさんあります。どの作品にも共通して思うことは浅草は本当に絵になる街だということです。
写真も良いのですがあの下町情緒を感じるには映像が一番です。
是非映画で、監督ごとに違う“浅草”を見てみて下さい。

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