東京で屋形船を楽しむ前に、ぶらりと街歩きを楽しむシリーズ。今回は葛飾柴又へやってきました。
柴又といえば、やっぱりこの人、車寅次郎。渥美清さん演じる「フーテンの寅」さんです。
寅さんの映画には、美しいマドンナが毎回登場します。そこで今回は素敵な着物美人とともに、粋な下町人情あふれる柴又街歩きを楽しんでみましょう。
1回目は帝釈天と矢切の渡し編。2回目はおすすめランチと寅さん博物館編。3回目は番外編として映画「男はつらいよ」でロケ地として2回登場している備中高梁編をご紹介予定です。
まずは柴又帝釈天参道をぶらぶら!「とらや」でお団子はいかが?
京成線「柴又駅」駅を降りるとすぐに見えてくるのがこの参道。真っすぐ進めば帝釈天にたどり着きます。
映画では、参道沿いに並ぶ商店街の中に、寅さんの実家「門前とらや」がある設定になっています。
こちらの「柴又帝釈天門前 とらや」は、明治20年「柴又屋」として創業。昭和44年、第1作目の「男はつらいよ」に登場。
以来、第4作目まで寅さんの実家として撮影に使われてきたそうです。
店内はお食事処としていつも賑わっていますよ!
お参り前に、まずはお団子で腹ごしらえ?とまいりましょう!
彫刻のお寺として有名な「柴又帝釈天」
柴又帝釈天、正式名称は経栄山題経寺といいます。1629年に開基され、庚申参りや木彫りで有名なお寺です。
映画の中では、お寺の住職「御前様」は笠智衆さん。門前をいつも掃除している寺男「源公」こと佐藤蛾次郎さんが登場する場面でおなじみですね。
日蓮聖人御親刻と言われる帝釈天のご本尊が安置されていたものの、江戸中期の一時所在不明となっていました。
ところが、1779年に本堂改修中の梁上から発見。その吉日が庚申(かのえさる)だったことから、庚申参りと結びついたようです。
寺奥にある「彫刻ギャラリー」を拝見!
お寺の参拝を済ませたら、その奥にある彫刻ギャラリー(入館料400円)へもぜひ足を運んでみましょう。
帝釈堂内殿の外部をずらりと取り囲むように彫刻で覆われています。
こちらの彫刻、法華経説話を題材にしており、10枚の胴羽目彫刻は文化財として大変貴重なものだそうです。
柴又ツアーの後日、箱根の富士屋ホテルに取材で行くチャンスがあったのですが、そこで目にした彫刻。はて、どこかで見たような・・・?
と思ったらこちらの彫刻。帝釈天を彫刻した方と同じ方が彫った作品だそうです!なるほど納得。
それにしても見事です。さらっとお参りして帰ってしまうのはもったいない。
さらに大客殿前には池泉式庭園の邃渓園(すいけいえん)があり、こちらも併せて見学できます。
和装美人が同行するとさすがに絵になります。家庭画報みたい。
帝釈天の境内には、寅さんお守りやおみくじもあります
帝釈天の境内では寅さんが身に着けていたトレードマークのお守りも売っています。えっ!?買ってる人がいるし・・・。
通常のおみくじの他にも「寅さん御くじ」というのが別にあって、お金を入れると映画のテーマソングと共におみくじが出てくる仕掛け。
おみくじには、寅さんの名セリフが書かれているのでファンとしてはたまらないの一言ですね。
さて、お参りを済ませたご一行様は、かの有名な「矢切の渡し」に向かいますよ~。
ノリノリの船頭さんが連れて行ってくれた野菊の墓の舞台
やってきました「矢切の渡し」。江戸時代初期から続く渡し船で都内に残るのはここだけ。片道200円(子どもは100円)で乗船できます。
柴又を流れる江戸川、柴又と松戸市下矢切とを結ぶ渡し舟が「矢切の渡し」です。あの細川たかしさんの大ヒット曲でおなじみですよね。
思ったよりも心もとない感じがします。
平日の午後、着物美人2名を引き連れたご一行が占拠する渡し船。最初は寡黙に櫓を操っていた船頭さんでしたが・・・。
やたら寅さんの話題で盛り上がる我々につられ、いつしかノリノリモード発動。
予定にはなかった、対岸の「野菊の墓」の舞台である松戸側に『ちょっとだけよ(5分だけね)』といいつつ、舟を寄せて立ち寄ってくれました。
「野菊の墓」は伊藤佐千夫氏原作の小説で、松戸市が舞台。山口百恵さんと松田聖子さん主演で映画化されました。
こちらから矢切駅に向かう途中に、野菊のこみちや文学碑などがあるそうです。
渡し船を降りたとこには小さな屋台のようなお店があり、看板犬が出迎えてくれました。
あら、クマみたい・・・。
再び、ノリのいい船頭さんが寅さんのロケ秘話などをしてくれながら、柴又側へ送ってくださいました。ありがとう!矢切の渡しの船頭さん。とっても楽しかったです。
舟を降りた私たちは再び柴又帝釈天の参道へ。この後ランチを頂いて、寅さんミュージアムを訪ねます(次回に続く)。
■取材協力
・九品仏 nonohito(ノノヒト)
ホームぺージ
東京都世田谷区奥沢8-31-6大友ビル1階
アクセス:東急大井町線「九品仏駅」から徒歩約1分
電話:03-5752-4224
営業時間:11時~18時、週末のみ21時まで営業、水曜・祝日休み
★和服美人のご主人が店主の店★
寅さんマニアのおじさんが絶品ソフトクリーム食べたさに定期的に通い詰めています。
びりっと辛くて、うま味たっぷりのオリジナル毛沢東スパイスを聞かせたまぜそばは、一度食べると病みつきに!
店主自らが焙煎して入れてくれるコーヒーも雑味がなくて香り高い1杯。お1人様でも寛げるので、お近くにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
・九品仏 旭屋酒店
ホームぺージ
東京都世田谷区奥沢6丁目13−8
アクセス:東急大井町線「九品仏駅」から徒歩約1分
電話:03-3701-2544
営業時間:10時~21時、水曜休み
日本ソムリエ協会ワインアドバイザーの女将と日本酒担当のご主人で切り盛りするお店。ドラマ「刑事ゆがみ」のロケ地にもなりました。
毎月、店内で開催しているワインの会では、みんなでおつまみを持ち寄って、楽しいワイン当てクイズも(当たらないけど)!最近はご主人担当の日本酒の会もスタート。自然派ワインや日本酒をラインナップしていて外れなし!
お近くにお越しの際はぜひ、お立ちよりくださいませ。
柴又ツアーを楽しんだ後は、江戸川から屋形船を楽しもう!運が良ければ、東京ディズニーリゾート(R) の花火を見ることができるかも!
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