向島や浅草、駒形、蔵前、両国など、台東区や墨田区を流れる隅田川。
春になると思わず口ずさみたくなる「春のうららの隅田川~」で始まる武島羽衣作詞、滝廉太郎作曲の「花」という唱歌を思い出します。
誰もが知っているこの名曲は、まさに春爛漫の隅田川の情景をうたったもので、浅草駅近くの隅田公園の中には、この歌の歌碑がひっそりと建てられています。
墨田区では、区民の愛唱歌にも指定。もともとは組歌「四季」の第1曲、春の情景を伝える唄だそうです。
唄が創られたのは明治の頃の隅田川の様子。歌詞には「のぼりくだりの船人が」とありますが、これは屋形船のことではなく、ボート競技の船のことだそうです。
当時よりも今の方が情緒ある川辺の光景、かもしれませんね。
隅田川の堤は江戸時代から桜の名所!
隅田川の堤は、江戸時代から桜の名所として知られていて、いまもソメイヨシノなど約1,000本の桜が両岸に並び、毎年花見客が大勢押し寄せます。
そして、この時期は屋形船もその桜を目指して隅田川をのぼってきます。
浅草から桜橋あたりが一番の名所となっているため、多くの船がその辺りに停泊します。
新型コロナウイルス感染症の影響で、花見客でごった返す中でのにぎやかな花見はちょっと心配です。その点、感染症対策がとられた船でのんびり眺める桜は格別なもの。 岸の桜が水面に映る様子には風情があります。
隅田公園対岸の墨堤では、例年桜が美しい時期に夜間ライトアップを実施。
春の日差しの中の桜も美しいですが、夜はライトアップが行われ、またちょっと違った情緒を感じることができます。
桜の後ろにそびえるスカイツリーのライトアップとあわせて、ベストショットが撮りたいところです。
2024年隅田川の桜、見ごろはいつになりそう?
日本気象株式会社の2023年2月8日発表によると、東京の桜開花予想は2024年3月22日(金)頃です。満開を迎えるのが29日(金)と予想されています。当然、隅田川周辺の見ごろもその時期ですね。
ちなみに2023年は3月14日(火)に開花、3月22日(水)に満開を迎えるなど、過去最早を記録しました。全国で14地点で同様に最早で、東北以北でも記録的な早期開花です。
今年も暖冬が続きそうな気配で桜の開花が例年よりも早まる予測となっています。
墨堤さくらまつり(墨田区側)、2023年は3月18日(金)~4月9日(土)まで実施。2024年は3月16日(土)~4月7日(日)の予定で開催されます。
地元の町会の模擬店、墨田区銘品名店会のブースなどが出店。ライトアップもされて大変にぎわいます。
隅田公園(台東区側)の桜まつりも2023年は同時期に実施。おそらく2024年も同時期に開催されるのではないでしょうか。
2024年隅田川の桜は屋形船がおすすめ!
屋形船のお花見予約のピークは、満開予測に近い2023年3月29日(金)から31日(日)。昨年のように早まることを考えると、22日(金)~24日(日)でも早すぎることはありません。
乗合船はもちろん、貸切船の運航も早めに予約をしないと厳しい状況のようです。当日の天候・桜の開花状況は選べませんが、ここは一か八か、予約をしてしまうことをおすすめします。
屋形船に乗船前後も、お楽しみがいっぱいの隅田川界隈
近くには東京の誇る観光名所・浅草もあり、屋形船を降りたあともお楽しみがいっぱい。
ちょっと足をのばして浅草寺にお参りしたり、小腹が空いたら浅草寺周辺のお店で甘味を味わったりと、一日満喫できるコースになりそうです!
隅田川屋形船の乗船場
吾妻橋のアサヒビール本社前には、浅草の屋形船・吾妻橋乗船場(公共乗船場)があります。水上バスは隅田川を挟んで向かい側。
また、吾妻橋から出船する屋形船「あみ清」は、吾妻橋を挟んで、水上バス乗り場と逆側から出船します。
<隅田川までのアクセス>
地下鉄銀座線・地下鉄浅草線・東武スカイツリーライン「浅草」駅から徒歩5分
■浅草側(隅田公園)
住所:東京都台東区花川戸1-1、花川戸2-1、浅草7-1
■スカイツリー側(墨堤)
住所:東京都墨田区向島1,2,5(田川沿い遊歩道、桜橋デッキスクウェア、桜橋橋上)
上野のパンダ大好きライターK「イキで、イナセな、下町風景」
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▼屋形船で楽しむ隅田川のお花見シリーズ
●人混みを避けてゆったり!隅田川のお花見は屋形船がおすすめ
●隅田川で屋形船を楽しんだ後は「墨堤さくらまつり」へ
●台東区側は「隅田公園桜まつり」!屋形船からも賑わいが見えます
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