自分で浴衣を着て!乗った!品川の屋形船「大江戸」さんで東京の夜景を満喫

オススメ情報

自分で着れたら屋形船に乗れる

自分で浴衣を着ることができるようになったら「屋形船に乗せてあげる」。

そんな言葉に後押しされ、編集部女子2名が忙しい仕事の合間をぬって、浴衣の着付けにチャレンジ!

ついに着付けをマスター(?)し、屋形船に乗船できることになりました(パチパチパチ)。

乗船するのは品川の船宿「大江戸」さんです。

せっかくなのでヘアメイクさんをお呼びし、浴衣に合わせた髪型にしてもらいました。

浴衣に似合う髪型・髪飾り・ヘアメイクを確認

ヘアメイクさんの道具

まずは浴衣に合わせる髪飾りをヘアメイクさんと一緒に確認。

浴衣に合わせた髪飾りをチェック

帯の色や浴衣の柄、年齢・・・に合わせてそれぞれ選んでいきます。

髪の長さも確認してアップスタイルにするか、髪留めだけにまとめるか、ヘアメイクさんとご相談です。

ヘアメイクスタートしました

まずは編集部女子Mからヘアメイクスタート。

ヘアメイクさんが手際よくしあげていきます

ヘアメイクさんが手際よく仕上げていきます。

編集部Mは3日前にシェービングをすませたので、襟足もきれい~。

こんな編み込みスタイル、自分ではちょっと無理ですよね。メッシュを上手く活かして仕上げてくれました。

髪飾りもさりげなくてすてき

髪飾りも派手過ぎず、大人な感じです。

ヘアメイクが完了したら急いで着付け!

着付け完了!

「えっ?もう忘れてる??」疑惑はあるものの、頑張った編集部女子M。

いつもアルバイトに来てくれている現役女子大生のNちゃんですが、持参してくれた髪飾りがちょっと渋めの色合い。

せっかくの20代ということで、急遽、髪飾りをもっと華やかにチェンジ!

花屋かな色の髪飾りにチェンジ

全員、無事着付け&ヘアメイクを終え、いよいよ屋形船に乗りますよ~。

今回の浴衣で屋形船、撮影舞台は品川「大江戸」さんへ

品川にある屋形船「大江戸」さん

最寄駅は京浜急行「北品川駅」。でも今回は雨模様で浴衣姿ということもあり、品川駅からタクシーで駆け付けました。だいたい1,500円ぐらいです。

品川駅からも港南口を出て徒歩約12分ぐらい。

タクシーの場合は、「ラーメン二郎」が近くにある船着き場というと、運転手さんがわかりやすいかもしれません。

大江戸の船着き場

週末の金曜日、19時出船の乗合コースを予約しました。

お客様は私たちを含め、仕事帰りのサラリーマンやOLさん、女子会風のグループなどなど。

これから年末にかけて忘年会などで賑わうんでしょうね。

いよいよ乗船!浴衣姿が屋形船にぴったり

屋形船には浴衣が似合う

いよいよ屋形船に乗って出発します。やっぱり浴衣姿は様になります。

ヘアメイクさん、着付けレッスンをしてくれた小山先生、ライターの私もご相伴に預かり、6名で乗船。大きなお刺身船盛がテーブルで出迎えてくれました。

大江戸お料理メニューご紹介

みんな「お座敷だったらどうしよう」と何日も前からソワソワ・・・。

幸いなことに、テーブル&掘りごたつ式でした!

それでは今回の乗合船のお料理(9月に乗船)メニューをご紹介しましょう。

大江戸【長月お品書き】
■前菜:真蛸の生姜煮・ローストビーフ・湯葉 鱧湯引き
■季節のサラダ
■舟盛:蛸・カンパチ・甘エビなど(新鮮な魚介類をふんだんに)
■茶わん蒸し
■天ぷら:海老・イカ・シロギス・穴子・旬の野菜(大江戸ロックソルト添え)
■お食事:冷やし一口さぬきうどん・季節のごはん・香の物(4種盛)
■水菓子:季節のデザート

この他に飲み放題として、ビール、日本酒、ウィスキー、ハイボール、焼酎、ウーロンハイ、レモンサワー、ウメサワー、ワイン、カシス、梅酒、ウーロン茶、コーラ、オレンジがあります。

飲み物は屋形船のスタッフさんが注文を聞いてくれて、席まで運んでくれます。

周遊時間は2時間30分でお1人10,800円(税込)。

品川の船溜まりを出発し、お台場へ向かいます。

屋形船料理の定番「お刺身」と「お造り」語源や歴史は?

お刺身のお造りところで、お刺身はどうして「お造り」というかご存知ですか?

刺身の前身は、「なます(膾)」で、古代に生の魚肉を細く薄く切り、海の塩と天然のすだち、だいだいなどの柑橘類のしぼり汁などをあえて食べていたといいます。

生(なま)を酢(す)で食べたからというのが語源ということでしょうか。

白身魚は細く薄く切るのは今も同じですが、肉が柔らかい魚だと、薄く切ると味がしないし、食味も悪くなります。

そこで厚く切るようになり、醤油で食べることが流行し始めます。

これを「さしみなます」というようになり、のちに「さしみ(魚軒)」という字を当てるようになったそうです。

刺身はその後、「差味、指身」などの文字が当たられたことも。

宮中や公家の女性は「刺す」ということばを嫌い、「造り身、お造り」という女房言葉を使ったそうです。

このため関西では一般的に「お造り、造り、造り身」が良く使われるそう。

江戸は武家社会ですので「刺身」は「身を刺す」ということから避けられ、花柳界の献立は「味を差す」という意味で「差味」が良く使われたようです(阿部孤柳著「日本料理の神髄」・講談社+α新書出版より)。

現在の日本料理は関西割烹の会席料理スタイルに

大江戸お料理コースの前菜

前菜(ローストビーフ・真蛸生姜煮・湯葉・鱧湯引き)

江戸文化は花柳界や吉原のような遊郭がトレンドをつくってきました。

料亭や茶屋で高級料理を作らせ、屋形船を仕立てて、春はお花見、夏は夕涼み、秋は月見、冬は雪見と船遊びを楽しんできたことでしょう。

現在の日本料理の原型は、幕末から昭和初期までに花柳界で出されてきた会席料理であったといわれています。

その後、昭和初期以降、関西から多くの料理人が東京へと進出。

料理が1品ずつ出される「喰切形式(くいきりけいしき)」といわれる、関西割烹の会席料理が人気を呼び、取り入れるお店が増えてきました。

その後、武家料理の文化と技術を誇りとしてきた江戸料理人たちは、姿を消し、現在の日本料理は関西割烹の会席料理がベースになったというわけです。

屋形船で一番人気の天ぷら!江戸前天ぷらとは?

江戸前天ぷら

揚げたて天ぷらが到着!テーブルが一気に盛り上がります。屋形船といえばやっぱり船内で揚げたてを出してくれる、熱々サクサクの「天ぷら」ですよね。

ところで「天ぷら」の語源ですが諸説あります。

よくクイズ番組などでは、ポルトガル人が日本に伝えた料理なのでポルトガル語の「テンペロ(料理の意味)」がなまったものだといわれています。

キリスト教では金曜日は肉食を絶つため、肉の代わりに魚を使い、これを天ぷらと呼ぶようになったという説。

もう一つは江戸の戯作者である山東京伝(さんとうきょうでん)が名付け親説。

利介という大阪の人が駆け落ちして江戸に下り、生活に窮して、露天で揚げ物を商うようになりました。

大阪では「つけ揚げ」といっていましたが、江戸では名前がないので兄に相談。

「利介は大阪から逐電(ちくでん)してきた浪人。ちくでんをひっくり返して天竺(てんじく)浪人である。ふらりと江戸に来て揚げ物を売りだすのだから、てんぷらである。

天竺の天(揚げるという意味)、小麦のうすものを書けるという意味で「麩羅(ぷら)」ということばをくっつけて「天麩羅」と呼べばどうか」という説です(飯野亮一著「すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ」・ちくま学芸文庫より)。

ただその前から天ぷらという言葉が本の中で使われているそうなので、こちらはちょっと怪しい。

江戸前天ぷらは天つゆと大根おろしで頂きます

ところで「江戸前天ぷら」と呼ばれるのは、東京湾で獲れた魚介類を使い、ゴマ油で揚げて大根おろしと天ぷらで食べるのが正式。

天ぷらは塩で食べるのがツゥのような言われ方もしますが、「江戸前」の食べ方ではありません。

揚げ油は良質の「ゴマ油」が理想的といわれてきた江戸前天ぷらですが、時代とともに「味が重い」と感じる傾向に。

最近では各船宿で工夫し、菜種油などの他の油にバランスよくブレンドして揚げているところが増えています。

「大江戸」さんの天ぷらはボリューム満点。編集部女子は何度もトイレで帯を緩めに行く羽目になりました・・・。

「大江戸」さんの屋形船は展望デッキ付き!お台場の夜景を満喫

夜景を楽しみながらお料理に舌鼓

花より団子でお料理に専念してきましたが、いよいよ屋形船はお台場へ。

週末ということもあり、たくさんの屋形船が大集結しています。

「大江戸」さんの屋形船は、全船展望デッキ付き!

船内からデッキに上り、お台場の夜景をたっぷり楽しめるように、屋形船はしばし停泊してくれます。

橋を休めてお台場の夜景を見にデッキへ

う~ん。360度、東京の夜景がぐるりと取り囲むこの光景は思わず息をのむほどの美しさ。

たくさんの屋形船の明かりが水面に揺らぎ、さらに幻想的です。

しかも浴衣女子が3人並んでいる光景はなかなかフォトジェニックらしく、通りすがりの屋形船から拍手と歓声とカメラのフラッシュも!!!

浴衣女子に歓声があがります

東京ベイブリッジもきれいにみえました。海を渡る風がとても涼しく気持ちのいい夜。

雨模様だったのに、浴衣女子の気合ですっかり雨も上がりました。

ベイブリッジもきれいに見えます

やっぱり屋形船に浴衣は似合います!インスタ映えばっちりですよね。

お江戸情緒を楽しむならやっぱり浴衣で屋形船!

浴衣女子に大歓声があがる屋形船

現代では浴衣を着る機会といえば、花火大会や温泉旅館ぐらいでしょうか。

外国からのお客様は、観光地で浴衣をレンタルして観光を楽しむグループも増えてきました。

もちろんレンタル着物で、着付けをしてもらうでもいいのですが、せっかくなら自分が好きな柄の浴衣を着たいもの。

自分で買うと、こんどは着付けが大変・・・。ということで二の足を踏んでしまう方も多いのでは?

また、おいしいお料理をたくさん食べて、帯が苦しくなった、どうしよう・・・。

歩いているうちに着崩れちゃった!などなど。浴衣に関するお悩みはいろいろです。

編集部女子も最初はまったく着れる気がしなかったそうですが、小山先生の特訓を受け、こうして無事、自分で着付けられるようになりました。

自分で着付けができれば、トイレだって、お料理だって怖くないっ!

皆さんも今度の花火大会や屋形船にいかがですか?きっとお気に入りの写真が撮れると思いますよ。

▼屋形船におすすめの服装「浴衣」を自分で着よう!

 

■取材・撮影協力
屋形船「大江戸」
東京都品川区北品川1-16-1
電話:03‐5479‐7007

▼品川で屋形船に乗る前に街歩きを楽しむならこちらも参考に
屋形船をもっと楽しむ東京街歩き(1)品川発祥のものあれこれ
屋形船をもっと楽しむ東京街歩き(2)遊郭もあった一大行楽地「品川宿」の話
屋形船をもっと楽しむ東京街歩き(3)品川で富士登山!?
屋形船をもっと楽しむ東京街歩き(4)「品川駅」にまつわる面白い話
屋形船をもっと楽しむ東京街歩き(5)品川観光おすすめスポット6選
【保存版】品川×屋形船はこうして楽しむ!

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