「屋形船」と聞くと、どんなイメージを想い浮かべるますか?
日本古来の木造船とかでしょうか?一度でも乗船されたことがある方ならご存知でしょうが、今の屋形船はイメージ一新!とっても快適なレジャーとして盛り上がりつつあるのです。
今回は屋形船の今に迫りつつ、乗船する際の心得や各種船宿さんで催されているイベントなどをご紹介していきます。
屋形船って?
屋形船とは船上に屋根のついた座敷が設けられた日本古来の船のことで、船内で宴会など食事を楽しみながら乗船することができます。
屋形船の歴史は古く、日本最古の歌集として知られる「万葉集」にも詠われているほど。
昭和に入って文化の変動や水質の悪化などから一時、人気に陰りが見られた時期もありましたが、船宿(屋形船を運航している各会社のこと)さんの努力の甲斐もあって、無事に復活を遂げたのです。
今では周遊だけではなく、船上結婚式や仮装パーティなどの各種イベントも企画され、若者層にも徐々に「屋形船文化」が浸透してきています。
屋形船での結婚式&2次会が人気
現在、東京だけでも約60の船宿があり、貸切での乗船か、もしくは他のお客様と乗り合いでの周遊が主な運航となっています。
運航中は周囲の景色を楽しみながら、船内で美味しい料理に舌鼓をうつ、というスタイルが一般的な屋形船での過ごし方です。
屋形船を貸し切る場合、最小では10名から、最大で100名以上が乗船できる屋形船もあるほどバラエティに富んでいます。
屋形船を利用する人たちの主な目的を見てみると、ビジネス上の商談から忘年会・新年会などの社内行事、または個人での船上結婚式や披露宴後の二次会に貸切るなど、屋形船の規模によって目的は多種多様に広がってきているようです。
神前式&披露宴セットが人気
屋形船を貸し切りで利用した場合の乗船時間がおよそ2時間半から3時間なところと、船内で出される料理が「江戸前天ぷら」や新鮮な魚介をふんだんに使用した「お刺身」などの懐石料理なことから、結婚式のニーズに非常にマッチしていると、近年、結婚式メニューに力をいれている船宿も増えてきています。
各船宿ごとウエディングプランに工夫をこらしているようで、中には乗船前に希望の神社にて神前結婚式を執り行ってから、バスで屋形船へ移動、船内で披露宴を行う「神前式&披露宴セット」が人気となっています。
実際に利用した新郎新婦がなぜ「屋形船」での結婚式をしたのか?感想を見てみると
「一生の想い出に残るものにしたかったので、ほかとは違った屋形船での結婚式に興味を持った」
「遠くから親族を呼ぶので、両親や祖父母、子どもたちにも楽しんでもらえる披露宴にしたかった」
「少人数での式にしたかったので、屋形船だと20人くらいでも対応してもらえたので」
各々のニーズにまさにピッタリとマッチしていることが見て取れます。
また二次会として利用した場合でも、和食ではなく洋食バイキングに対応してもらえたり、船内でお笑い芸人のショーを開くなど(一部、オプション料金です)、客側の要望にも柔軟に対応することで各船宿ごと差別化を図っているのです。
若い世代にとっては「新鮮」に受け止められる屋形船での船上ウエディング、これから益々人気の一途を辿るかもしれませんね。
屋形船でのウエディングって、何を着るの?
「屋形船」というと、どうしても和装で古風なイメージがつきものとなりがりですが、現代の船上スタイルを見てみると自分なりのファッションを自由に謳歌されているようです。
新郎新婦も神前では白無垢をまとい、屋形船に乗船する前に打掛スタイルにお色直しする方や、着物をアレンジした和装ドレスを披露した新婦さんも!
もちろん、ウェディングドレスで過ごされた方もいらっしゃいます。
花嫁さんのお色直しも可能ですが、必ず乗船前に着替えを済ませることになります。
船内でのお着替えはスペースの問題などから困難となります。
屋形船での結婚式にお呼ばれした際、「何を着ていけばいいのだろう?」と迷われる方が少なくないようです。
屋形船の和風なイメージに「正装は和服になのでは…」と悩まれるようです。
答えは、悩みはご無用です。ゲストとしての装いは、一般的な披露宴スタイルでok!となります。
屋形船の船内は畳ではありますが「掘りごたつスタイル」やテーブル席の用意だってあるほど近代的な造りとなっています。
座って過ごせるので、とても快適ですよ。トイレも洋式でウォシュレット付き(一部、対応していない船もあります)が一般的となっているようです。
屋形船は酔う?船上は寒いんじゃないの?
船で過ごすとなるとやっぱり心配されるのが「船酔いするか?」と「船上は寒い?」という悩み2つです。
まず、「船酔い」についてですが、今は小規模の屋形船でもかなり安定した運航ができるそうで、そこまで揺れはないとのことです。
ただ、揺れないからとはいえ「車酔いはしないのに船酔いだけはする」なんて方もいらっしゃいます。
そこは個人差があるので、不安のある方は「酔い止め薬」をあらかじめ服用していくことをおすすめします(中には薬を用意している船宿もあるようです)。
それから「船上は寒いんじゃないの?」という疑問ですが、今の船内は冷暖房完備となっていますので、まったく心配はいりません。
ただ、屋形船は周遊するコースによって停泊してデッキ部分(屋形船の屋根)に出ることがあります。
そこで写真撮影をしたりするのですが、季節によっては肌寒く感じることもあります。
5月下旬から初秋までは心配はいりませんが、それ以外の季節ではデッキ部分でのみ、一枚軽く掛けられるような防寒着を持参してもいいかもしれません。
浴衣で割引?屋形船での各種イベント
「若い世代にもっと屋形船を楽しんでもらおう」と、各船宿では着物着用で乗船料金を割引にしたり、ハロウィンなどの仮装イベントを催すなど各種、ユニークな企画を打ち出して集客を図っています。
昨年、かなりの賑わいを見せたのが「浴衣で屋形船」への乗船を促すキャンペーンで、浴衣を着て乗船するだけでなんと千円以上も料金が割引になる船宿さんもあり、10~20代の女性に特に人気となりました。
ここまで大きな盛り上がりを見せたのには理由があったようです。
着付け&浴衣レンタルも用意
自前の浴衣でそのまま乗船場まで来ても構わないのですが、中には「自分で浴衣を着つけられない&手持ちの浴衣もない」という方もいます。
そんなニーズに応えて、着付け&浴衣レンタル料込みの「乗船パック」を用意したのです。
乗船日に身ひとつで出かければいいだけとあって、「屋形船にも乘れて、しかも浴衣も着られる!」と人気となりました。
また男性への着付けも同時に行うことで、「夏の夜は浴衣で屋形船デート」なんてお客さまも増えたようです。
この「浴衣で屋形船」キャンペーンは今年も開催予定とのこと。今夏は家族で、またはお友だちと屋形船&ゆかたデビューしてみませんか?
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どうですか?屋形船に乗りたくなったんじゃないですか?
何かのきっかけがないと屋形船に乗るチャンスはなかなか巡ってこない、なんて思っていたあなた!
ここまでお読みいただければ、意外と気軽に楽しめることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
これから春を迎えれば「花見船」、夏になれば「納涼船」と四季折々の東京の景色の移り変わりを楽しめます。
船上から愛でる満開の桜や花火、夜景、イルミネーションはまた格別ですよ~。
社員旅行のイベントで、または歓送迎会で「屋形船」なんていかがですか?
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