屋形船に乗る前に街歩き。今回は以前から気になっていた「中川船番所資料館」に行ってみました。
場所は江東区。あの水陸両用バス「スカイダック東京」が、川にドボンするスプラッシュポイント、東大島「旧中川・川の駅」のすぐ目の前です。
都営新宿線「東大島駅」からも歩いてすぐ。少し歩くと水位の異なる荒川と旧中川の水位差を調整するための荒川ロックゲート(閘門=こうもん)もあります。
あらかじめスカイダック東京がスプラッシュする時間をチェック。それに合わせて資料館見学→スプラッシュ見学→荒川ロックゲート見学と所要時間約1時間ぐらいのコースです。ちょっと長いお散歩なので3回に分けてご紹介します。
今回は「中川船番所資料館」です。
しっかり歩いてお腹を空かせた後は、深川まで移動し、屋形船でおいしいお料理に舌鼓!とまいりましょう。
東大島駅は江東区と江戸川区の境目あたり
ホームに江東区と江戸川区の境目があるそうです。チェックするのを忘れました・・・。
駅を降りた目の前には、江東区が設置した四神のモニュメントがあります。
東大島駅前には「青龍」です。
この他亀戸駅前には「玄武」、豊洲二丁目には「白虎」、若洲公園には「朱雀」がいます。
最初は亀戸公園改修の際に、亀のモニュメントを置いたのがきっかけ。亀を北の玄武に見立てたわけですね。
看板を見ると、ぐるりと江東区役所を取り囲むように設置しているように見えます。江東区に住民税がいっぱい入ってきますように?
「中川船番所資料館」を独り占め!
駅からの案内看板に従って歩きます。
着きました。とっても簡単で方向音痴の私でも迷わず到着できます。
1階で入館料(大人200円)を支払い、まずは2階の展示室へ。
こちらでは江戸時代にあった中川番所の一部をジオラマで再現しており、発掘調査で出土した礎石の一部や柱材、硯、下駄なども一緒に展示しています。
番所が置かれていた場所は、中川と小名木川、船堀川が交差する水運の要所。江戸と関東を結ぶ大切な場所だったそうです。
館内ではスマホを使った展示音声ガイドが利用できるので、便利でわかりやすいですよ!
土曜日におじゃましたんですが、館内には私ひとり・・・。でもその分、ゆっくり見学できてよかったかもです。
3階は昭和30年~40年代の江東区の暮らしを再現
どことなく懐かしいと感じる私は、年齢がバレてしまいますね。
たださすがに、木の冷蔵庫は記憶がありません。大きな氷を上に入れて冷やします。
小学生に入るか入らないかの記憶ですが、氷屋さんが家の前まで売りに来てたのは覚えています。なんであんな大きな氷を買うんだろうと記憶に残っていました。
そしてこちらは「深川名物むき身」の展示。
深川グルメといえば「あさり丼」!
江東区の前に広がる海は潮が引くと広大な砂洲が出現したそうです。いわゆる「江戸前」と呼ばれる海です。
ここで獲れる貝類は牡蠣、ハマグリ、アサリなど種類も豊富だったそう。身を取り出すむき身包丁や籠などを展示していました。
また江戸時代に品川や大森で盛んだった海苔養殖ですが、明治期になると、深川でも養殖がスタート。当時の様子を伝える展示がありました。
ただこの後、工場排水による海の汚染や埋め立てが始まり、高度成長時代とともに漁業権を放棄。屋形船も戦後はどんどん姿を消し、その存続が危ぶまれた時期もありました。
最近ではずいぶん水質が改善し、かつての賑わいを取り戻しつつありますね。
あああ、なんだか深川めしが食べたくなってしまいました・・・。散歩はさっさと切り上げて屋形船に乗った方がいいかもしれません。
さて次回は「東京スカイダック」がスプラッシュする瞬間を撮影してきました。こうご期待!
▼ あさり飯が食べられる屋形船
■施設概要
江東区中川船番所資料館
住所:東京都江東区大島9丁目1-15
電話:03-3636-9091~2
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)、月曜休館(祝日の場合は翌日)、年末年始休み
入館料:大人(高校生以上)200円、小中学生50円
※20名以上で団体割引あり。
※1階には釣り具展示や資料閲覧コーナーもあります。
アクセス:
・都営地下鉄新宿線「東大島駅」下車徒歩約5分
・都営バス 錦糸町駅から「錦28系統」、門前仲町から「門21系統」、葛西橋~亀戸駅「亀24系統」に乗車し、「第5大島小」下車徒歩約2分。
※無料駐車場はありますが、収容台数が少ないので要注意。
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