「屋形船に乗る前に、下町を歩いてみよう!」のシリーズ、今回は水天宮前駅から永代橋を抜けて越中島公園の乗船場までのコース(徒歩約23分)を紹介。
越中島乗船場に行くなら、箱崎の八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に遭っていくのはどうでしょうか。街歩きマニアの間では有名な魔物が、水天宮前駅の目の前に棲んでいるのです。通称、「八岐大蛇」(ヤマタノオロチ)が、棲んでいるのです。
通常、越中島桟橋へは門前仲町駅(東西線)か越中島駅が最寄りです。でも水天宮前駅(半蔵門線)から行くコースをオススメしたいのです。
水天宮前駅、箱崎は便利
水天宮前駅から、越中島桟橋乗船場までは約2km。普通に歩いて25分程度のちょっとした運動です。この2kmの間に、面白いスポットがあるのです。天ぷらを食べる前の運動に最適ですよ。
水天宮前駅と言われてピンと来ない人も、車に乗る人なら「箱崎」と言えば分かりますね。よく渋滞する「箱崎ジャンクション」の箱崎です。
空港へのリムジンバスを乗る人なら、あの「箱崎エアーターミナル」の箱崎です。箱崎エアーターミナルは、水天宮前駅に直結しています。
水天宮前駅は、アクセスが良いのです。半蔵門線なので、渋谷からでも、大手町からでも1本でいけます。会社終わりに屋形船にのる場合、アクセスの良さは重要ですよね。
屋形船の出船は19時の場合が多いですが、半蔵門線で1本であれば、歩く時間を考えても余裕がありますね。
ヤマタノオロチに出遭う
肝心の八岐大蛇ですが、水天宮前駅の2番出口をでると、目の前に棲んでいるのです。
いざ、2番出口を出てみると、右手すぐにセブンイレブンと、目の前に横断歩道があるだけで、特段変わったようすはありません。
この場所、すぐ近くに日本IBMの社屋があり、朝の出勤時にはIBM社員でごったがえすスポットなのですが、その人波も少し驚くと言えば驚きますが、わざわざマニアが訪れる程の不思議な光景ではありません。
この何気ない街の風景のどこに、マニア必見の要素があるのでしょうか?
実は、通常の目線だと、その魔物には気がつかないのです。
目線を、上に向けてみると、、、、、
「交差しすぎだろっ!」とツッコみたくなりますね。いったい、何本の触手が出ているのでしょうか。
車で首都高の箱崎出入口を利用したことのある人は、ぐるぐると回って迷子になったことありますよね。なんだか、とっても入り組んで、交差して、訳分からなくなりますよね。
そうなんです。あの訳分からんグルグルの下側なのです。
直ぐそこに隅田川が通っている地形と、リムジンバス用の出入り口の必要性など、いくつかの要因が重なって、とんでもない立体交差になってしまっているのです。しかし、良く造ったものです。
通常、高速の「ジャンクション」は分岐ポイントで、出入り口の「インターチェンジ」とは別モノです。しかし箱崎は何の因果か、ジャンクションとインターチェンジがセットになっているのです。そこへ、更に空港へのリムジンバスが直接出入りするルートが加わり、世にも奇妙なヤマタノオロチ状態になっているのです。
3つの自動車道(6号向島線、7号小松川線、9号深川線)が合流分岐し、ヤヤコシイことに出入り口も、箱崎出入口、浜町出入口、清洲橋出口と3つもあり、迷子になる車が続出する迷宮になっています。
ということで、その迷宮の立体交差を地上から見上げると、八岐大蛇に出会えるというわけです。夜な夜な三脚を担いだ町歩きのマニアたちが、写真を撮る絶好のスポットになっているのです。
コース概要
①水天宮前駅(半蔵門線)
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②2番出口の魔宮で撮影
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③隅田川大橋で永代橋とタワーマンションを撮影
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④隅田川のテラスを川風を感じながらお散歩 小腹が空いてくる
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⑤越中島桟橋から屋形船に乗って天ぷら!
途中、写真撮影したりふらふらすることを考えると40分くらいみておけば、越中島桟橋に行けます。
永代橋の周辺のテラスのスペースは、かなりの頻度でドラマの撮影場所になっているので、あのドラマでみた光景がきっとみつかります。
屋形船の豪華な料理の前に、ちょっとしたウォーキングで小腹を空かせてみてはいかがでしょうか?