新型コロナウイルス感染症拡大の影響で飲食店の営業時間が短縮されるなど、外食する機会が減っています。新入学や新入社、卒業、転勤などで会食が出来なかったという方も多いのでは?
今回は屋形船が取り組む新型コロナウイルス感染症対策についてご紹介。安心してご利用いただけるよう、各屋形船でも取り組んでいます。今回は「屋形船晴海屋」さんにご協力いただき、実際の取り組み例などを具体的にご紹介していきますので、ぜひ参考になさってください。
屋形船は自由に開放できる窓があり、換気能力の高い乗り物!
屋形船には両側に窓があり、両方を開放することでスピーディに空気が入れ替わります。お客様自身で自由に開閉できるので安心!また、屋形船東京都協同組合で実際に屋形船を使用し、換気風量測定を行っています。
その結果、窓を閉めた状態でも19トンの平均的な屋形船では約5分に1回、49トンの大型屋形船では約12分に1回、船内の空気が入れ替わっているという測定結果が得られているそうです。さらに窓を開放すれば、自然換気で常に空気が入れ替わる状態になりますので、安心ですね。
「屋形船晴海屋」さんでも30分に1度を目安に船内の換気を行っているとのこと。もちろん、お客様ご自身で気になる場合はいつでも開閉可能だそうです。
東京の屋形船が取り組む新型コロナウイルス感染症対策
屋形船は“浮かぶ料亭”とも呼ばれ、江戸時代から続く粋な遊びのひとつ。おいしいお料理に舌鼓を打ちながら、移り行く水辺の景色を楽しめるのが人気のアクティビティです。
「飲食を伴う会食だけど大丈夫?」とご心配な方も多いと思います。屋形船が取り組むコロナ対策と船の換気能力についてご紹介します。
乗務員の健康チェック、手指の消毒などを徹底
出勤前に健康状況をチェック。万が一体調がすぐれない場合は、必要に応じて自宅待機。毎日健康状態を確認します。「屋形船晴海屋」さんでは37.4℃以上の発熱や体調不良、同居家族に同様の症状がある場合は勤務不可にしているとのことでした。
勤務中はマスクを着用。定期的に手洗い、うがい、手指消毒を徹底。勤務中はソーシャルディスタンスの確保に努め、朝礼や点呼時も小グループで行うなど密にならないよう留意しています。
「屋形船晴海屋」さんではマスクに加え、船内スタッフはフェイスシールド、手袋着用でサービス。お客様にご安心いただけるよう努めているとのことでした。
屋形船は通常の清掃に加え、消毒を徹底
船内清掃後、次亜塩素酸ナトリウム溶液やアルコール消毒液などを使い、しっかりと除菌。特に不特定多数の方が触れる場所は、定期的に清拭消毒を行います。船内には手指消毒剤を適宜設置。
「屋形船晴海屋」さんでは、新型コロナウイルスを不活性化するオゾンガス発生装置(オーニット社製)を使って各船空間除菌を実施しています。
乗船時には検温&手指の消毒を実施
乗船時にお客様の健康状態をお伺いし、検温と手指消毒をお願い。また、密にならないよう、一定の距離を保ちながら乗船・下船できるよう声かけさせていただいています。
席数を減らし、ソーシャルディスタンスを確保&アクリル板などを設置
船の大きさにもよりますが、20~80人が定員数という屋形船。現在はその約半分の人数で運行しています。
ソーシャルディスタンス(2mを目安に最低でも1m)を確保しつつ、座席レイアウトを横並びや1席空けるなど工夫し、アクリル板を設けるなど、飛沫対策にも留意。
特に貸切運行ではない場合(乗合船)は、違うグループ同士が相席しないよう、一定距離を保つよう席を離すなど対策しています。
大皿提供を中止し、お料理は個々にサービス!
屋形船といえばお刺身の船盛など、見た目も華やかな演出が魅力。でも、コロナ禍ではちょっと我慢です。
大皿での提供を中止し、お料理は個々に取り分ける、もしくは個別に提供するなど接触を避けるようにサービスしています。お料理を提供する場合は、正面に立たないよう、可能な限り距離を保つように工夫。
また、お客様同士のお酌やグラス・お猪口の飲みまわしを避けていただくよう船内掲示するとともに、協力をお願いしています。
カラオケは利用できる?
貸切船の場合は、カラオケを楽しみたいというリクエストがあります。しかしながら、飛沫感染の危険性やクラスター発生の事例などを踏まえ、現在はご利用をご遠慮いただいております。どうぞご理解いただければと思います。
屋形船における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインはこちら≫
屋形船を利用されるお客様へご協力のお願い!
新型コロナウイルス感染症拡大予防のために、屋形船に乗船される場合は、以下のことをぜひご協力ください。
- 体調がすぐれない場合は乗船を中止(咳や発熱、体がだるいなど)
- 乗船時は検温、手指消毒
- 乗下船時は密にならないよう、距離を保つ
- 飲食時に大声を出したり、騒いだりしない
- お酌をするなど席を勝手に移動しない
- コップやお猪口の回し飲みをしない
- 展望デッキのある船の場合は、デッキ上で密にならないように距離を保つ
- 万が一、乗船後に感染が確認された場合は屋形船を運行する船宿にすぐに連絡
屋形船はコロナ禍でも安心・安全な乗り物!ぜひ東京観光を楽しんでください
屋形船は水辺のレジャーを楽しんでいただくのに最適な乗り物。季節の移り変わりを楽しみながら、のんびりと会食ができます。
固定化された店舗とは異なり、窓開けすることで換気もしっかり行えるので密が避けられるのがメリット。デイキャンプやBBQなど、アウトドアを楽しむ方が増えていますが、屋形船もアウトドア感覚で飲食が楽しめますよ。
不特定多数の方と一緒になるのが心配という場合なら、貸切にするというのも手。まとまった人数なら、貸切バスを合わせてチャーターして移動も万全にすることもできます。
希望に合う船宿をお探ししますので、ぜひ「屋形船の達人」にお任せください。
■取材協力
屋形船晴海屋