屋形船というと浅草観光というイメージを持たれる方が多いでしょうが、実は品川や浜松町から屋形船に乗り、東京タワーやお台場を回るのも人気のコースなのです。
浜松町というとどのようなイメージが浮かびますか?オフィス街、東京タワーなどを真っ先に思い浮かべる方が多いでしょうか。
実は浜松町は山手線でも一二を争う屈指の散歩スポットです。
なんといっても一番の魅力はその多様さです。オフィス街という表の顔を持ちながら東京タワーと増上寺という観光スポットをバッチリ押さえ、おまけに港町としての顔も持つ浜松町は少し散歩するだけでもコロコロと景色が変わり、飽きることがありません。
品川と新橋という有名な駅に挟まれ、なかなか日の目を浴びる機会のない駅ではありますがそんな浜松町の魅力を紹介します。
浜松町の基本情報
浜松町は東京都港区北東部に位置する町です。JR山手線、JR京浜東北線、東京モノレール線の浜松町駅と、都営地下鉄浅草線、都営地下鉄大江戸線の大門駅があり、多くの路線が走っています。東京タワーの最寄駅としても有名です。
新と旧が混在する不思議な街並み
未来都市浜松町
浜松町は都内有数のオフィス街です。かの有名な東芝の本社ビルをはじめとした高層ビルがずらりと立ち並び、昼夜多くのサラリーマンが行き交います。ビルの合間を東京モノレールが通り抜けていく様子はさながら近未来都市です。
この東京モノレールがまた曲者で、東京オリンピック開催に合わせて作られた1964年開業という古い歴史を持ち、時代から取り残されたかのような古い車体や駅が趣き深い名列車となっています。見たことのない座席配置や、古いレールゆえの独特の揺れ(慣れていないと酔うことも…)は乗っているだけで愉快な気分になります。
もう一つのシンボル、増上寺
駅から北に少し歩くと背の高いビルのひしめく大通りに唐突に古めかしい増上寺大門が登場します。
増上寺は上野の寛永寺と並ぶ徳川家の菩提寺で、江戸時代から変わらない荘厳な建築は必見です。夜になると、増上寺大殿の後ろにライトアップされた東京タワーがそびえたち、SF映画のセットに迷い込んだようななんともいえない不思議な光景を見せてくれます。
港町浜松町で海を楽しむ
浜松町には、オフィス街、増上寺、東京タワーだけでなく、なんと海まであります。
駅から600メートルほど歩くと東海汽船乗り場があり、船着場から東京湾を見ることができます。夏には納涼船や東京湾花火大会などのイベントが東京湾で開催され、浴衣を着た人たちで賑わいます。冬は反対にまったくと言ってよいほど人がいなくなるので、思う存分冬の海を眺めることができ、ボーっとしたい時には非常にお勧めです。
そこから少し行けば都立公園の浜離宮があり四季折々の美しい自然を楽しむことができます。
また、駅の近くには船宿があり、屋形船の出発地点としても活躍します。普段キラキラの照明で隅田川を優雅に走るイメージとは一転、首都高下の古川にずらりと停泊する屋形船の群は一見の価値アリです。
このように浜松町は都心の街とは思えないほど色々な顔を持った、歩いていてとても楽しい地域です。誰もが知っている名所がたくさんあるというわけではないのですが、歩けば面白い場所がじわじわ見つかるまさに散歩向けの町です。
上にあげたスポットをすべて歩いて回っても1時間ほどです。楽しく散歩をして程よく疲れた後は、屋形船に乗りこみ天ぷらとお酒をゆっくり楽しむ一日コースはいかがでしょうか。