浅草の吾妻橋乗船場のまわりには国内有数の観光名所が目白押しです。前の記事でそんな浅草の穴場スイーツを紹介しましたが、今回は人の多い浅草でゆっくりできる穴場な観光地を紹介しちゃいます!
たばこと塩に特化した博物館があるのを知っていますか?なんでも当時国の専売品だった「たばこ」と「塩」の文化と歴史を伝えるために、日本専売公社(現・JT)が設立した施設だそうです。
もとは渋谷にあったのですが建物の老朽化により2013年9月に閉鎖され、2015年4月に墨田区にリニューアルオープンしました。渋谷にあった頃から前を通る度にたばこと塩?なんでその2つなんだ…と気になっていたのですが遂に行ってきました!
5階だての館内には今時めずらしく喫煙所が3つもあって流石たばこの博物館…!と思いました。ですがしっかり分煙されているのでたばこ臭さは皆無です。
リニューアルしたての館内はとても綺麗で快適にまわれますよ~。
2階 特別展示室と常設展示『塩の世界』
1階で受付をすませて、まずはエスカレーターで2階に向かいます。
2階では特別展示室と常設展示『塩の世界』を見ることができます。私が行ったときはリニューアルオープン記念展で「浮世絵と喫煙具~世界に誇るジャパンアート~」という特別展をやっていました。東洲斎写楽、葛飾北斎などによる喫煙具や喫煙風景が描かれた浮世絵を見ることができます。
この博物館では浮世絵約1800点を所蔵しているらしく、時代や作家に捕らわれない幅広い作品群が自慢だそうです。
常設展の『塩の世界』では世界の塩資源や日本の塩釜の再現模型などを見ることができます。あの有名なウユニ塩湖で取れた塩のかたまりを実際に触ることもできます。
クイズコーナーもあったのでやってみました。
「やさしい」に挑戦してみたのですが子どもむけのキャラクターに反して意外にシビアな設問で普通に間違えました…。
3階 常設展示『たばこの歴史と文化』
3階にはもう一つの常設展示『たばこの歴史と文化』があります。
ここではたばこがどのようにして生まれ、そして現在に至ったのかを分かりやすく学ぶことができます。中には世界の様々なたばこやパイプ、喫煙用具が展示されています。
嗜好品として流行したたばこは、さまざまな関連グッズが作られました。当時ヨーロッパで作られたシガレットケースやパイプは本当にお洒落なものが多くて見ていて楽しいです。
中でも個人的にヒットだったのがこの「ウィークリーセット」というパイプ。イギリスの紳士は曜日ごとに吸うパイプを替えていたのでしょうか…想像が膨らみます。
近代たばこ年表
展示室の中でも存在感を放っていたのが日本国内の近代たばこ年表です。日本のたばこの変遷を実際のパッケージや広告を見ながら学ぶことができます。
たばこの歴史は、そのまま広告の歴史でもあります。たばこの小さなパッケージに広告会社の工夫がぎゅっとつまっていて良デザインのものが多いです。
明治から現在までの広告デザインの移り変わりを見ることができるので広告やデザインが好きな人には堪らないコーナーになっています。昭和の広告のデザインやキャッチコピーって今にはないモダンな雰囲気があって素敵ですよね…。
特に私が感動したのがこの万博記念たばこ。大阪万博の記念に発売されたたばこで三箱で一枚の絵になっています。
カラフルな色遣いで五重塔や太陽の塔が描かれていてすごくかわいい…たばこ吸わないけどこれは欲しい…。
他にも現在売られている銘柄の歴代のパッケージが置かれていたりと、たばこを吸わなくても楽しめる展示になっています。
たばこと塩の博物館、想像以上に面白かったです!特にたばこの常設展はJTが設立しているだけあって非常に充実度が高いです。入場料が大人100円と博物館としては破格なのでものは試しに行ってみるのも良さそうです。
スカイツリーから徒歩十分なのでスカイツリーとたばこと塩の博物館と屋形船の3セットで行ってみるのはどうでしょうか!
●たばこと塩の博物館
・開館時間:10:00~18:00(入館締切は17:30)
・休館日:月曜日(月曜日が祝日、振替休日の場合は直後の平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
・住所:〒130-0003 東京都墨田区横川 1-16-3
・電話番号:03-3622-8801
・料金
大人・大学生:100円(50円)
小・中・高校生:50円(20円)
( )内は20名以上の団体料金
※特別展は別料金を設定する場合があります
※満65才以上は団体料金(要証明書)
※障がい者の方は 障がい者手帳などのご提示で付き添いの方1名まで無料